暴風の吹き荒れる中の初釣行となった
あとで知ったが風速三十米超だったとのこと
通いなれた沼
最近ここの木々が弱ってきている
昨期まであった病気の松が大量に伐採され
新しい苗木が植えてあったが
それも枯れてしまっている状況である
そんな中
何とか僕の擬似餌に反応してくれた今期初の黒鱒
この時期の定番
水中に潜行して止まる小魚型疑似餌での
停止時の噛み付きによる釣果であった
いたたたたた
もう以前のように軽快に岩肌を駆け抜けることはできなくなってしまった
気になった場所に無理して下りようとしたらこんなことに
ほんの小さな自然の反抗に
僕は大いにうろたえた
波立つ水面
ここ数日風が強かった
春だしね
写真を撮って思うことは風を表現できないこと
これは難しい
でもカメラについている動画機能を使うと簡単に再現できる
それは動画の画面ではなく
風の音である
集音機が音を拾うからである
風とは画ではなく音なのだとわかった今日この頃であるが
いつかは沈黙の静止画の中に風を表現したいと思っている