不安になりながらも道を歩いていくと
この看板があった
「助かった!」
(オオゲサ)
孫六温泉に辿り着く
しかし、何か様子がおかしい
5.6人の男の人が何やら作業している・・・・・・
が~ん!(死語)
な
なんと
5個あるすべての風呂は改装工事中だった!
く~~~!
む、無念・・・・・・
駄目もとで聞いてみることに
「すみませ~ん!すみませ~ん!」
反応なし・・・
でも、すぐ目の前の部屋から
「トントントントントン」
まな板で何かを切る音が聞こえる
「すみませ~ん!!」
(何で謝ってるんだろう)
さっきより大きい声で
ガラガラと戸があく
小さい、80歳くらいのおばあちゃんだった
戸を半分開け、床に座ったまま
左ななめ後ろに、振り向きぎみに応対してくれた
「お風呂入れないんですか?」
「ん~~工事中だがら今日は無理だ」
「ボク、大釜温泉から800mも歩いてきたんです」
「露天風呂だったら、明日ならはいれっかもしんねえな」
(どうみてもまだまだ工事は終わりそうでもない)
「明日??明日まで終わるんですか?
明日の午前中なら来れますが」
「やっぱり、明日じゃ無理がもなぁ~」
「ですよね。そうですよね。また来ま~す」
「はぁ~」
がっくりと肩を落す